約 2,421,884 件
https://w.atwiki.jp/aniwotawiki/pages/53718.html
登録日:2023/03/29 Wed 11 15 55 更新日:2024/09/05 Thu 22 54 56NEW! 所要時間:約 5 分で読めます ▽タグ一覧 キン肉マン ギリシャ ゼブラ四天王 パルテノン パルテノン神殿 佐藤正治 副将 化石 巨漢 技巧チーム 無機物超人 王位争奪編 超人 超人レスラー 鉱物超人 超人オリンピックチャンピオンコンビか 相手にとって不足はねえ! パルテノンとは、『キン肉マン』の登場人物。 ◆プロフィール 所属 技巧(ゼブラ/ぎこう)チーム 出身 ギリシャ 身長 280cm 体重 950kg 超人強度 1500万パワー 年齢 43歳 声 佐藤正治 ◆概要 『キン肉マン』の旧シリーズ最終章【キン肉星王位争奪編】において《技巧》(ゼブラ)チームの副将(ゼブラ四天王)として初登場。 マリポーサ戦後のキン肉マンチームの前にゼブラとバイクマンと並んで登場した。 30億超人ドルの報酬と、ゼブラが王位を取った際の大臣になるという契約でチームに入る。笑い声は「ギョギョギョギョ」 パルテノン神殿の化身の鉱物超人であり巨漢超人であるが、ジャイアントのキラーのテリーマンとは戦わなかった。 体(支柱)には文字通り人柱としてアテナ・パルテノスに捧げられた若く逞しい男たちの体が埋め込まれ、生贄にされた男たち血に染まった地面はずっと乾く事はなかったという恐ろしく血生臭い経緯で誕生した超人。要するに人間のミイラであり、ギリシャへの酷い風評被害でもある。生贄にされた男たちの無念が血塗られた怨念と憎悪のパワーとなり、ゼブラの真の力を解放する。 またアンモナイトや三葉虫などの古代生物の化石も体に入っている。劇中の台詞によれば爬虫類なども取り込んでおり、体内にはメタンガスが充満しているという恐怖の生贄祭壇。 ゼブラとは古くからの付き合いがあったと思われ彼の体質や戦歴について詳しく、最終戦ではタッグパートナーを務める等信頼も厚い。ゼブラを「怨念と憎悪の影」でパワーアップさせるなどサポートすることもある。 格式が高そうな外見とは裏腹に粗野で俗っぽい言動が多いのだが、上のような恐ろしい逸話で体には生贄にされた男たちの怨念と憎悪がギッチリ詰まっているので、品行方正に振る舞えというのが無茶な要求なのかもしれない。 またバイクマンに対しては 上記の通り、共に姿を現したこと。 準決勝の時のサンダードーム・デスマッチの金網を準備。 試合前にはガソリンを入れる。 変形用のタイヤをアンパンの新しい顔のように投げ入れてくれる モーターマンの死後には充電用として渡す。 と非常に甲斐甲斐しくサポートをしており、それなりに関係は良好だったようである。 ◆活躍 バイクマン戦で疲労困憊していたラーメンマンと戦うも、見兼ねたキン肉マンが乱入。ラーメンマンは反則負けを取られパルテノンの勝利となる。 両チーム残り2人ずつとなったことで最終戦はタッグマッチとなり、ゼブラの相方としてキン肉マン ロビンマスク組と戦うことに。 序盤はクリーンファイトで戦っていたゼブラであったが、キン肉マンの前にダウン。 その倒れたゼブラに対し怨念と憎悪の影を照射し、残虐性を引き出した。 人体化石封じでロビンマスクを閉じ込めた後はキン肉マンを2人で追いつめる(*1)。 そしてキン肉マンに影を当てるも、ロビンマスクという正義超人が柱に閉じ込められていた為に効果が弱まり、キン肉マンは闇堕ちせずに済んだ。 その後はアノアロの杖の力でロビンマスクに脱出されてしまいタワー・ブリッジで真っ二つにされ、そこからロビン・スペシャルに繋げられて敗北。 そのままロビンマスクも倒れてしまい相打ちという形となり、試合はリーダー同士の一騎打ちに委ねられることになった。 タワーブリッジで真っ二つにされた後もゼブラとの取り決めであった優勝の暁には金と大臣の地位の約束に息を吹き返し上半身だけでロビンに喰らいつく根性を発揮しており、友情などのヒエラルキーが主流のキン肉マンでは清々しい程の俗物ぶりを見せていた。 バラバラになった体からは札束が飛び散り、ゼブラは俺がパルテノンに渡した契約金だぞ触るな!と観客に怒鳴り散らしていた。 札束を必死に足元にかき集めており哀愁を誘う。 アニメでは上記の金ぇ!大臣!の降りがなく、タワーブリッジにされた後は抵抗もせずロビンスペシャルの連続攻撃で撃沈。 これにより銭ケバな面が無くなり最低限の人格面の名誉は守られたと取るか、見せ場だったお金のクソ力が無くなってしまい影が薄くなったととるかは受け手次第。 また体内から飛び散る契約金は札束から金塊(ゴールド)に変更され、なんだかRPGのアイテムを落とす敵キャラのようになってしまった。 金塊を拾い集めるゼブラの台詞は「誰も触るな!これは俺のものだ!俺のだ!」と辛うじてパルテノンへの仕事金に敬意を払っているように聞こえなくもない原作の台詞に対して俺の金だから取るな!とより浅ましくなっている。(原作も必死こいて札束を拾い集めているので、大意としては変わらないという事なのだろう) 自分の試合が始まった直後に嶋田ゆでの3ヶ月腰痛事件が起こり、それによる休載中の穴埋め企画では結構ピックアップされていた。 「組むわけはないが組んだら凄い夢のタッグ」ではサンシャインと巨大建造物コンビを結成し肩を組むイラストが描かれている。実現したら身長合計580センチ、体重合計1980キロの体を自由に変形させ柱を崩して飛ばしてきたりする巨漢コンビである。こ…こわい… このほか超人たちの日常を読者がスクープして投稿する企画(という設定の)「超人フォーカス」では自販機で巨体を屈めてチェリーコークを購入するお茶目な姿を激写されている。(王位編連載当時の1985年、日本ではコカコーラから発売されたばかりの新商品だった) 無機物超人にありがちな惨殺バラバラ死体状態で出番を終えたが、何と試合後にコメントを残しており生存が発覚。 「今回の敗北で上には上がいるんだとわかった。これからは欲を出さずに田舎で畑を耕してのんびり暮らすよ」としおらしいコメントを残しているゼブラの真下で 「ゼブラが優勝したら大臣にしてもらう約束だったのに…こうなったらソルジャーチームかフェニックスチームに自分を売り込むか!」 と商魂逞しくブレない金ぇ!ぶりで息巻いていたが 「でもこんなに体がバラバラじゃな…」 とロビンにへし折られたボディを嘆いていた。退場のシーンのあの状態のままインタビューを受けているらしい。 なお上記のコメントは単行本に収録された技巧チーム戦終了バージョンのコメントで、3ヶ月休載中のタッグ戦開始直後のバージョンでは 「キン肉マン、ロビンマスクとのタッグ戦でいよいよオレ様の力を見せつける時がきたのでうれしくって貧乏ゆすりが止まらないぜ。どうやって料理をしてくれようか。なんせゼブラが王位についたあかつきには、キン肉星の大臣にさせてもらう約束だからな」 とワクワクしてパイプ椅子で貧乏ゆすりをしていたらしい。落ち着きのない神殿である。 試合中での印象はゼブラを補佐し盛り上げるためのギミックありきのタッグ要員なのだが、厳かな外見や顔つきに反してとんでもない銭ケバでそれを原動力に凄いガッツを見せたり、上述の穴埋め企画での妙に人間臭い行動や言動からくる内面とのギャップがシュールな笑いを誘うキャラクターである。 好意的に見れば(金と引き換えとはいえ)ゼブラの重要なファクターである人格の一側面を任せられていたり、大臣の地位も保障されて いたので、それなりに信頼はあったと言える…のかもしれない。 またパルテノンの説明ではゼブラの人格は 「本来は残虐の黒でそれを抑えるために正義の白で制御している」 で、強いが手がつけられない本来の人格の黒を後付けの白で抑えているような風だったが後年のマリキータマンは 「お前は黒の方が弱い!」 と言い切っており、黒ゼブラはまるでキッドを殺したトラウマで表出した解離性の二重人格のように扱われていた。 これらの後付けに対してパルテノンがホラを吹いていたか見当違いの解釈をしていたかは定かになっていない。 まぁ黒はパワーが上がる代わりに動きが単調になり耐久度も下がる、みたいな解釈もできなくはないが… そもそもこれまでの黒ゼブラが全て外付けの方法で変化しており、ゼブラ自身の力で変化できるかどうかについてはボカされたままである。 ゆで曰く初めから技巧チームとの決着はタッグだったこともあり、この超人が選ばれたという。また作画についてはバースを外せば背景を描けるため、アシュラマンやサタンクロスなどとは異なり、苦労しなかった様子。アニメでは頭部の頭飾りがないなどデザインが異なる他、等身が低くなっている。DVD2巻の解説書では「ひとつのフレーム(画面)に収めるための配慮か?」との解説がある。上半身にリソースが割かれているせいで足がやたらと短い。 ◆得意技 影のシャワー 体内の人柱の怨念パワーを照射し、影を浴びた者の残虐性を引き出す。 この際にストライプ柄だったゼブラは全身真っ黒になるが、この影は時間と共に薄れていく。 もしパルテノンが居なければゼブラは黒くなれないのではないか?という点はよく疑問に挙げられる。 後年、ゼブラがマリキータマンと戦った際に黒くなれと言われた際には、ゼブラは自分の意志で黒にならないままマリキータマンに強制的に染められてしまい結局永遠の謎となってしまった。 人体化石封じ パルテノンの足から三葉虫やアンモナイトなどの化石が混ざったコンクリート状のものが溢れ出す。ちなみにアニメだと中身に色がついており、化石というより出きたての死骸みたいで結構グロい。 それに触れると最後化石になってしまいパルテノンの柱に封じられてしまい、今まで取り込まれた男たちと同じく人柱にされてしまう。 柱内は生贄の死骸から発生したメタンガスが充満している。 ちなみにメタンガスは無色無臭で人体には無害(*2)。しかし何故か超人にはものすごく効く。道理でキン肉マンがオナラ戦法を駆使するはずである(多分違う)。 ディスクシステムの王位争奪編では色んな意味でそのまま再現はできないのでアンモナイトを弾丸のように発射するシンプルな技になっている。 神殿瓦礫崩し 自分の体をバラバラにして柱などの瓦礫の下敷きにする。文字通り体が全てバラバラとなるのだが、首だけの状態で浮遊し体を再構成できるなど妖怪じみた能力である。 パルテノン・100万トンクラッシュ アニメオリジナル技。神殿瓦礫崩しの後に体を空中で再構成し相手に落下。途中でロビンに阻止されたので技の全容は不明だが尻から相手に落下しているのでヒップドロップやギロチンドロップなどの下半身で相手を押し潰す技なのだと思われる。 「100万トン」というのは古来より凄く重いという事を分かりやすく伝える目安として使われてきた数字なので、さほど深い意味は無いと思われる。 キャンバス・プレッサー ゼブラとのツープラトン。 キャンバスを真っ二つにしてお互い場外に出て反対側からドロップキックで圧殺させる残虐技。 肉弾攻撃 ゼブラとのタッグ技…タッグ? パルテノンの巨体を凶器としてゼブラが思い切り相手にブン投げる。 まぁタッグフォーメーションAよりかは優しい技。 キン肉マン新必殺技崩し キン肉マンが放とうとしたマッスル・スパークを破った時使った技。技名のように叫んでいるが技と呼んでいいか微妙なところ。 追記・修正は影のシャワーで浴びた物の残虐性を引き出してからお願いします。 △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] 何故か背表紙に抜擢されたため新装版ではゆでの解説が載ってる謎優遇超人 -- 名無しさん (2023-03-29 14 43 42) パルテノンマンじゃなくてパルテノンだったのか… -- 名無しさん (2023-03-29 19 59 36) ↑2 キン肉マンから背表紙になりうる代表的な超人を36巻分抜擢しろと言われりゃ1人か2人はどうでもいい奴が選ばれるよね…王位編の13冊で運命の王子と知性及び残虐チームメイト以外ときたら優先順位的に準決勝の副将になっちゃうのよ。 -- 名無しさん (2023-09-02 16 43 15) 荘厳な見た目に反して割りと俗っぽい。 -- 名無しさん (2023-09-02 19 17 31) 古代ギリシャの人々がオリュンポスの神々を崇めるため造った神殿の超人なら、見た目の割にやたら金の話が好きなのもある意味無理のない話かもしれない。生まれたその日にアポローン神から牛泥棒やらかしたりゼウス神の下行われた裁判で亀の甲羅から作った楽器を気に入ったアポローン神に譲ることを和解の証としたなど「盗みと商業の神」とされるヘルメース神すらいるし。 -- 名無しさん (2023-09-10 01 14 05) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/mekameka/pages/473.html
キン肉マン マッスルタッグマッチ バンダイより1985年11月8日発売されたFC用ソフト 漫画「キン肉マン」の対戦アクションゲーム キン肉マンのキャラ8人の超人の中から2人を選びタッグを組み戦います。 ミート君の投げる命の玉を取り必殺技に繋げるのが駆け引き。 関連 WSCキン肉マンII世 ドリームタッグマッチ PS2キン肉マン マッスルグランプリ2 特盛に収録されました。 キン肉マンのゲーム
https://w.atwiki.jp/yamamura2/pages/5611.html
【TOP】【←prev】【SUPER Famicom】【next→】 キン肉マン DIRTY CHALLENGER タイトル キン肉マン DIRTY CHALLENGER キン肉マン ダーティーチャレンジャー 機種 スーパーファミコン 型番 SHVC-KI ジャンル 対戦格闘アクション 発売元 ユタカ 発売日 1992-8-21 価格 7800円(税別) キン肉マン 関連 Console Game FC キン肉マン マッスルタッグマッチ FDS キン肉マン キン肉星王位争奪戦 SFC キン肉マン DIRTY CHALLENGER GC キン肉マンII世 超世代超人vs伝説超人 Handheld Game GB キン肉マン ザ・ドリームマッチ WS キン肉マンII世 ドリームタッグマッチ キン肉マンII世 超人聖戦史 GBA キン肉マンII世 正義超人への道 駿河屋で購入 スーパーファミコン
https://w.atwiki.jp/opedmiroor/pages/1520.html
昔・・・地球上には残虐超人、悪魔超人という人類征服をもくろむ悪行超人どもが多数いた。 そこに人類を救うべく正義超人がさっそうと現れ、悪行超人たちに格闘技によるフェアな対決を挑んだ。 中でも正義超人キン肉マンは他の超人にはない‘火事場のクソ力‘を駆使して次々に撃破する大活躍!そして正義超人たちの平和奪回の格闘は最後の敵・・・邪悪の五大神が作り出した運命の王子たちを破ることですべて終結した。 再び地球には平和と静寂が蘇り―――- 正義超人たちは戦いの傷を癒やすため長い休息に入った・・・ キン肉マンもキン肉星第58代大王を継ぐためキン肉星へと帰っていった! 伝説の序章~1~血を受け継ぐ男、万太郎! 平穏な日々の中28年の歳月が流れ20XX年―――大キン肉星雲第5惑星キン肉星! マッスルガム宮殿。 ?「さあ来い」 超人バッキーが筋骨隆々なキン肉族の超人に向かう。 ?「猛進力に逆らうことなく敵の頭を左腕で捕獲」 バッキー「うっ・・・」 ?「同時に頭を敵の左肩下にもぐり込ませる」 「両腕の絡みを強固にして、大地の巨木を引き抜く心構えで敵の体を高くさしあげる」 「そして、両内腿をおさえ体の自由を奪ってしまう!」 「このまま鷹のごとく高く舞い上がり、稲妻のごとき勢いで敵をマットにたたきつければ、首・背骨・腰骨、左右の大腿骨の五カ所が粉砕される。これぞキン肉族48の殺人技のひとつ・・・五所蹂躙絡み!!」 「またの名をキン肉バスターという!!」 キン肉族の超人がバッキーをキン肉バスターの体制に固めたが・・・ 執事「い・・・いけません、ジャンプしては」 ?「うっ・・・おわ~~~っ」 キン肉族の超人がバッキーを放り出し、倒れた。 お付き「ああ、やっちゃった」 「はやく肉じゅばんをぬがして」 ?「痛い~~~っ!!」 肉じゅばんを着て、キン肉バスターをかけようとしていた超人は、 キン肉星第58代大王キン肉スグル(54歳)だったが、その体は痩せ細っていた。 スグル「ひ~~~~」 バッキー「スグル大王さまとんだご無礼をしました・・・!!」 医師「大丈夫です。骨には異常ありません」 ビビンバ「だから無茶はいけないって言ってるでしょ~~~~っ!!」 その場に大王妃キン肉ビビンバ(50歳)が入ってきた ビビンバ「どきなさい、練習超人バッキー!!」 バッキー「ひっ」 スグル「ビビンバよ、おまえも結婚する前はカワイイ女だったが、最近はとみに死んだママそっくりのオニババになってきたのう」 「だがそれ以上にキン肉バスターができなくなったことがくやしい~~~~っ!!」 ビビンバ「わかります、宇宙広しといえでもあなたしかできない超難技でしたから」 「しかしあなたはもうあの頃のピチピチの肉体じゃないんですよ!」 「あの頃は20代で・・・自慢の筋肉も鍛えこまれてはちきれんばかり・・・1tの超人だって楽々持ち上げることは可能だったでしょう」 「でも今じゃ長い戦いの後遺症でヒザの靱帯は断裂!腰は椎間板ヘルニア・・・他にも老眼、痔持ち・・・」 「もうキン肉マンならぬキン骨マンなんですよ!」 スグル「・・・・・・い、いや~~~~っ!ワシは気力も・・・体力も・・・衰えてはおらんぞぉ~~~~!!」 「超人バーベル500kgぐらい平気じゃあ!」 ビビンバ「ムリはやめて!」 スグル「食欲だってまだまだあるぞ!」 ビビンバ「胃潰瘍なんだからミキサーにかけた牛丼でないとダメなのよ!」 真弓「スグルの好きにさせてやってくれい・・・」 スグル「あっパパ!」 執事「ハハー、真弓先帝さま!」 前大王、先帝キン肉真弓(110歳)が来た。 真弓「ビビンバさんよ、今になってなんでスグルがこんな特訓を始めたか・・・あんたも知ってるじゃろ。こいつを見てみい」 ビビンバ「は・・・はい・・・」 真弓がモニターを点けると、そこには地球人たちが悪行超人たちに蹂躙されている様が映っていた。 真弓「こやつら悪行超人どもが28年ぶりに蘇って再び地球征服に乗り出したのがその理由!」 スグル「こ・・・ここまでひどくなっていたなんて。わ・・・わしの第二の故郷、地球をこんな無残な姿に!」 「ビビンバわかってくれい」 ビビンバ「しかし!」 万太郎「ママー、今日も出かけてくるから」 キン肉スグルの息子、キン肉星王子、キン肉万太郎(14歳)はその様に構わず、出かけようとしていた。 お付きたち「「これは王子さまおはようございます!」」 万太郎「フン」 ビビンバ「おはようボーヤ!」 スグル「近頃よくカバンもって出かけるがどこ行っとるんじゃ?」 万太郎は返事をせずに行こうとする。 スグル「・・・・・万太郎なぜ返事をせん!」 万太郎「返事はしてあげたいけど・・・その万太郎って名前はキライだから呼ばないで!」 スグル「な・・・何が嫌なんじゃ・・・あの超スーパーヒーロー、ウルトラマンの兄弟の中にもウルトラマンタロウっていうのがいるんだ。わが家の苗字は‘キン肉‘でおまえの名前は‘万太郎‘!ふたつ合わせてキン肉マンタロウ、すばらしいネーミングではないか!」 万太郎「そんな語呂あわせみたいな名前気に入るわけないだろ」 スグル「そうかのう、これでも必死で考えたんだけどなあ・・・」 万太郎「やれやれ・・・だから格闘家などという体を鍛えることしか能のない人たちはダメなんだよ!」 真弓「何~~~っ!」 スグル「万太郎、いったいコソコソとどこへ行く?何か陰で悪いことでもやっとるんじゃないのか」 万太郎「そんなんじゃないよ。学校の先生よりおもしろい授業をしてくれる先生の所へ行くのさ!!」 スグル「バ・・・バカモノ、この非常時に何が勉強だ~~~~~!!これを見てみい!!」 ボーン・キラー「ガハハ、口ほどにもないやつらよ!」 モニターの向こうの地球では、スグルの友の正義超人たちが倒されていた。 スグル「ああ、バッファローマン、ブロッケンJr、ウルフマン!ウォーズマン、ジェロニモ、ロビンマスクも!そ・・・そんな!せ・・・・正義超人が血の海に・・・!!」 テリー「まだ・・・まだまだだぜ・・・」 ボーン・キラー「まだ悪いめをみたいとみえる」 立ち上がってきたテリーマンが悪行超人の一人、ボーン・キラーに机に叩き付けられる。 スグル「テリーマン!!」 ボーン・キラー「あんたら年寄りに人間を救うなんてしょせんムリさーーー!!オリャッーーー」 ボーン・キラーが鉄柱からのムーンサルトブレスをテリーマンに食らわせた。 テリー「うう・・・」 スグル「見たか、万太郎。今地球は最大のピンチを迎えておるんじゃ」 万太郎「それで?」 スグル「お・・・お願いじゃ万太郎。ワシと一緒に地球に行って悪行超人退治に力を貸してくれ~~~~~!!」 スグルが膝を付いて万太郎に頼んだ。 ビビンバ「あ・・・あなた!」 万太郎「なんでボクが縁もゆかりもない人間たちを助けなきゃいけないのさ」 スグル「ワシたち超人が優れた格闘能力を持つのは人間を助けるために神が授けてくれた力なんだ。だから超人は人間の危機には駆けつけねばならんのだ」 万太郎「だってボクは格闘技なんかやったことないんだよ」 スグル「大丈夫じゃ。キン肉族の代々の王位継承者には、火事場のクソ力というとてつもないパワーが肉体の奥底にそなわっておるんだ!!」 万太郎「ボクはそんな野蛮なことはやんないよ!ボクはいっぱい勉強して・・・将来は科学者か弁護士になりたいんだ」 万太郎が出ていった。 スグル「万太郎!」 真弓「おまえたちが甘やかすからこうなるんじゃ・・・」 スグル「40すぎてからやっとできた子供だからそりゃかわいくて叱ったこともなかったし・・・スーッと平和で万太郎に格闘技を授ける必要もなかったもんな・・・」 テリー「キン肉マン、キン肉スグル聞こえるか・・・」 倒れたテリーマンが目の前に設置されていた小型モニターからスグルに話しかけてきた。 スグル「おお・・・テリーマン大丈夫なのか・・・!?」 テリー「フフ・・・恥ずかしいが見てのとおり正義超人は全滅さ・・・」 スグル「しかしラーメンマンの姿が見えんぞ・・・」 テリー「ラーメンマンはまっ先にやつらに挑んで玉砕してしまった・・・重傷を負って病院に入ったらしいが、その後行方知れずさ・・・」 スグル「そうか、ラーメンマンほどの実力者でもダメか・・・」 テリー「キン肉マンよ、正義超人の敗因は・・・この28年間・・・あまりにも平和だったもので・・・若い超人を育てなかったことだと思う・・・その間、悪行超人は地下深く潜伏し・・・若い超人を研き上げ、力を充分蓄えて、オレたち正義超人に逆襲する機会をうかがってやがったんだ!」 スグル「そうか・・・今からじゃもうおそい・・・」 テリー「いや、やつらに一矢報いる手がひとつだけある・・・おまえの息子の万太郎だよ。彼ならおまえと同じ火事場のクソ力を持っているはず!必ず悪行超人を倒してくれる!」 スグル「いっ・・・!?し・・・しかしのぅ・・・」 テリー「どうした、新王子の万太郎はいないのか・・・」 スグル「い・・・いやいるような、いないような・・・・・」 小型モニターがボーン・キラーに踏み壊され、テリーマンも他の悪行超人に顔を踏みつけられる。 テリー「・・・・・」 ボーン・キラー「まさか・・・キン肉マンに息子がいたとは・・・いいことを聞かせてもらったぜ!キン肉マン、おまえに息子がいるのなら、その力が強大になる前にその芽をつんでしまわんとな。行くか、キン肉星へ」 モニターの映像が消えた。 スグル「・・・・・あ・・・危ない、万太郎が・・・」 その頃万太郎は山の中の洞窟に入っていた。 万太郎「三つ編みのおじさん、また勉強を教えてもらいに来たよ」 洞窟の奥には、長い髪を三つ編みにして、どじょうヒゲを生やした男がいた。 おじさん「少年よ、今日は両親とケンカしてきたな!親は大切にせいといつも教えているのに!しかしワシの大好物、カップ麺を持って来てくれたから許そう」 万太郎「エエーーーッ、な・・・なんでそこまでわかるの!?」 おじさん「目に見えることだけが真実ではない。真実は心の目で見るのだ」 万太郎「フーン」 万太郎がカップ麺にお湯を注ぐ。 おじさん「しかし恩にきるぞ。山で倒れているワシを助け、毎日食料や薬を運んでくれたおかげでだいぶ元気になった・・・」 万太郎「ううん、お礼を言うのはいつも勉強を見てもらってるボクの方さ!」 おじさん「そういえば昨日の物理のテストはどうだった?」 万太郎「ホラ25点」 三つ編みのおじさんがずっこけた。 万太郎「これでもすごい進歩なんだよ、今まで0点ばっかりだったんだから」 おじさん「そうか。では勉強の前にこれだ!」 万太郎「あっ、バトルエクササイズボール!なんでいつも勉強前に攻撃をかわす練習をやるの?」 おじさん「牛乳を配達する人間はこれを飲む人間よりも健康である・・・つまり頭にばかり栄養を与えても真の知は得られん。さあ構えて!」 三つ編みのおじさんがバトルエクササイズボールを放った。 万太郎「ひ・・・肘は肋を離れず、手は心を離れずでしたね!」 万太郎がバトルエクササイズボールからのパンチをよけていく。 万太郎「ホッ、ホッ、ホッ」 おじさん「目の力に頼るな。心の力でボールの動きを予測するんじゃ!」 万太郎(このエクササイズさえ終われば今日は数学を教えてもらえる・・・) 「ホッ」 おじさん(10年以上の格闘技経験のある超人が挑戦しても半年間はボールに打たれっぱなしというのに・・・こやつ2週間でよけきれるようになりおった。さすがは火事場のクソ力を持つキン肉スグルの血を引く男・・・地球を救えるのはこやつしかいない・・・) ?「グオッフォフォ、とうとう見つけたぞ、キン肉マンの息子・・・」 万太郎「えっ」 聞こえてきた声に気を取られた万太郎がバトルエクササイズボールのパンチを受けた。 万太郎「だ・・・誰・・・!?」 岩盤を突き破ってボーン・キラーが来た。 万太郎「なんでここを・・・!?」 ボーン・キラー「キン肉星の一カ所にオレ達悪行超人を倒したいと強く念じる・・・ある正義超人の怨波(グラッジ)が充満しておったので、そこをたどったらここへ着いたってわけよ・・・おまえがキン肉マンの息子・・・万太郎か!」 万太郎「ひっ・・・」 ボーン・キラー「オレたちの先輩達はおまえのオヤジによって血の海に沈まされてきた!そんな歴史を繰り返さぬよう、この新世代悪行超人ボーン・キラーさまがおまえの処刑にきた」 万太郎「し・・・心配しなくてもボクはケンカの弱いただの中学3年生だから」 ボーン・キラー「小学生だろうが中学生だろうが、火事場のクソ力を潜在させる者は根絶やしにせねばならない・・・くらえ、ボーンクラッシュクロスーッ!!」 ボーン・キラーが胸の十字マークが万太郎目がけて伸ばしたが、 三つ編みのおじさんが庇い、胸に受けた。 おじさん「うっ・・・」 万太郎「おじさん・・・・・」 ボーン・キラー「ほぅ、宇宙に充満していた正義の怨念はおまえのものであったか!よほどオレたちにやられたのが無念だったとみえるな、ラーメンマン!」 万太郎「エエ!?それじゃおじさんはうちのパパと同じ正義超人のラーメンマンなの――――っ」 ラーメンマン「すまぬ、だまっていて・・・」 万太郎「でもどうしてボクの身代わりに・・・」 ラーメンマン「い・・・今でこそ正義を名乗っているが、そ・・・その昔・・・わたしは残虐超人として悪の限りを尽くした時代があった・・・そんなわたしを正義超人として目覚めさせてくれたのがおまえの父、キン肉マンだった・・・そ・・・その時のお礼だ・・・・」 万太郎「・・・・・お・・・おじさん・・・」 万太郎が涙を流した。 ラーメンマン「だまっていたが、じつはわたしはおまえに正義超人として・・・地球を守ってもらうために迎えに来たんだ・・・・」 ボーン・キラー「ケッ・・・死にぞこないどもの話はやめろ!!」 ボーン・キラーがラーメンマンを蹴りつける。 ラーメンマン「ううっ・・・」 万太郎「や・・・やめろ。三つ編みのおじさんもうちのパパも・・・・・死にぞこないなんかじゃない・・・立派な正義超人の戦士だ・・・うお~~~~おお、おお」 万太郎の筋肉が盛り上がり、服を破っていく。 そして、額に「肉」の字が浮かび上がった。 ラーメンマン「おお・・・万太郎の額にキン肉マンと同じ・・・肉のマークがうかびあがった!」 ボーン・キラー「そうか、やる気になったようだ。こっちも無抵抗の者を殺すよりいいってもんだ。死ね」 ボーン・キラーがボーンクラッシュクロスを放つも、万太郎はかわした。 ボーン・キラー「何ィ・・・」 万太郎がボーン・キラーの体をつかみ、持ち上げていく。 ボーン・キラー「おっ・・・こいつ」 万太郎「うわああ、うおお・・・」 ラーメンマン「ま・・・まさか、あ・・・あの技を・・・・・」 万太郎「うおおおおお」 万太郎がボーン・キラーを抱え、ジャンプした。 その体勢は先程スグルが放とうとしたあの技・・・ ラーメンマン「宇宙の超人界でもキン肉マンしかできない超難技・・・キン肉バスタ――!!」 万太郎「うおおおお」 万太郎のキン肉バスターがボーン・キラーに炸裂した。 ボーン・キラー「し・・・信じられん」 ボーン・キラーが血反吐を吐き、倒れた。 万太郎「な・・・なんだ・・・このとてつもないパワーは・・・」 ラーメンマン(しかとこの目で見たぞ、キン肉マンⅡ世の誕生の瞬間を!) (つづく)
https://w.atwiki.jp/goronka/pages/1334.html
【作品名】キン肉マン キン肉星王位争奪戦 【ジャンル】ゲエム 【先鋒】テリーマン 【次鋒】ロビンマスク 【中堅】ウォーズマン 【副将】ネプチューンマン 【大将】ラーメンマン 【先鋒~大将】 【属性】超人 【大きさ】成人男性並み 【攻撃力】弓矢より威力が高い殴り蹴り 成人男性より50cmは大きい相手を10m近く投げ飛ばせる力 【防御力】弓矢の直撃に31発耐えられる 【素早さ】弓矢の2/3の速度で移動可能 2m先から弓矢が発射された後に回避可能 10mの大ジャンプが可能 参戦 vol.85 744 vol.110 279 :格無しさん:2013/02/20(水) 21 30 06.68 ID 7qdAwjZ4 キン肉マン キン肉星王位争奪戦考察 魁!!男塾 冥凰島決戦戦 全勝 【先鋒以降】すべての面で上位互換。勝ち キャプテンシルバー戦 1敗4分 【先鋒】【次鋒】【中堅】【副将】拳銃攻防のためダメージ与えられず分け 【大将】素早いので攻撃され負け 男塾の上位互換か。この結果 キャプテンシルバー>キン肉マン キン肉星王位争奪戦>魁!!男塾 冥凰島決戦
https://w.atwiki.jp/mekameka/pages/475.html
キン肉マン マッスルグランプリ2 [[バンダイナムコゲームス]]より2007年6月21日に発売されたアーケードゲーム 漫画「キン肉マン」と「キン肉マン Ⅱ世」のキャラが総勢39名の超人が戦う、3D対戦格闘ゲームです。 キン肉マン マッスルグランプリの続編で、 前作のPS2版の超人に加えて、王位争奪戦の王子5人(ソルジャーは前作から出ている)と ネプチューンマンとビッグザ武道の6人が追加された キン肉マン マッスルグランプリ2 特盛 アーケードからPS2への移植 ストーリーモードやVSモードは無い(アーケードモードで乱入で対戦) キン肉マン生誕29周年を記念して、 FCキン肉マン マッスルタッグマッチとFCDキン肉マン キン肉星王位争奪戦も入っている。 関連 キン肉マンのゲーム
https://w.atwiki.jp/gcmatome/pages/1250.html
キン肉マン マッスルタッグマッチ 【きんにくまん まっするたっぐまっち】 ジャンル アクション 対応機種 ファミリーコンピュータ 発売元 バンダイ 開発元 トーセ 発売日 1985年11月8日 定価 4,900円 判定 なし ポイント 対戦格闘およびキャラクターゲームの初期作 ブロッケンJr.使用禁止令 主役なのに不遇なキン肉マン(ある意味原作通り?) キン肉マンシリーズ 概要 システム 登場キャラクター 評価点 問題点 総評 移植・リメイク 余談 ファミコン初のプロレスゲーム? 概要 週刊少年ジャンプで1979年から1987年まで連載され、2011年からは直接の続編シリーズが連載中である、ゆでたまごの漫画『キン肉マン』。 地球の平和を守るダメ超人・キン肉マンが、仲間の正義超人たちと共に強大な敵と戦っていくこの作品は、仲間との熱い友情やプロレスをモチーフにした迫力とケレン味に溢れたバトルシーンによって大人気を獲得し、アニメ化はもちろん数々の続編・スピンオフ作品、『キン消し』を始めとする多くの関連商品を生み出して一大ブームを巻き起こした名作である。 本作はそのキン肉マンを題材とした初のゲーム。当時はまだ対戦型格闘ゲームの概念すらない時代であったが、本作は2人対戦をコンセプトとしている。 また、初の少年ジャンプ漫画作品を題材にしたゲームソフトであり、バンダイが初めて発売したファミリーコンピュータ用ソフトでもある。 システム 8人の超人の中から任意の2名を選択してタッグチームを作り、同様に2名の超人で構成された敵タッグチームと対戦する。 十字ボタンで移動し、Aボタンがパンチ、Bボタンがジャンプ。他にコマンド入力や敵との位置関係等でキックやバックドロップ、ラリアートなどの技が出せる。 自分サイドのコーナー付近でAボタンを押すとパートナーとタッチして交代。交代したキャラは体力が最大値の8割でスタートする。タッチ後10秒間は再タッチできない。 リング内に体力が一定以下に減ったキャラがいる場合には時折マスコットキャラの「ミート君」がリングサイドに現れ、「命の玉」というアイテムをリング内に投げ込む。これを取ると体力が回復し、一定時間能力がアップ。またキャラクター毎に設定された「必殺技」が使用可能になる。 その他特徴的な仕様として、「ジャンプするだけで体力を僅かに消費する」「相手に与えたダメージ分、自分の体力が回復する」などがある。 体力が0になった超人は倒れ、そのままKO(他のプロレスゲーでは普通に存在するピンフォールやギブアップはない)。片方の相手に3回戦中2回勝利すれば1ステージクリア。 バトルステージとなるリングは通常の「ノーマルリング」、滑りやすい「氷リング」、ロープに電流が流れていて触れるとダメージを受ける「電気リング」の3種類がある。 登場キャラクター + 登場キャラクター詳細 キン肉マン 必殺技:「キン肉ドライバー」(相手の背後でAボタンを押す) 言わずと知れた主人公。最初はダメ超人と馬鹿にされながらも、持ち前の、窮地に陥るほど不屈の底力を発揮する「火事場のクソ力」によって強大な敵との戦いを乗り越え、また仲間との熱い友情の支えもあって最終的には正義超人の大将格へと成長していく。 原作における「ラスト5秒の逆転ファイター」ぶりを再現したのか、本作では非常に移動速度が遅く、その他の能力も低めである一方、必殺技の威力は全キャラクター中トップクラスというアンバランスな設定になっている。だがその肝心の必殺技が、足の遅さが災いしてなかなか背後を突けないため使いにくい。特に対人戦では警戒されてまず決まらない。「主人公なら強キャラか使いやすいバランス型だろう」と思い込んで安易に選んだ初心者の多くに地獄を見せ、最終的には全てのプレイヤーから見向きもされなくなるという、主人公にあるまじき立ち位置にいるキャラである(ある意味原作通りだが)。 テリーマン 必殺技:「ブルドッキングヘッドロック」(Aボタンを押す) 正統派レスリングも荒々しいラフファイトもこなす「テキサスの荒馬(テキサス・ブロンコ)」。連載初期からのキン肉マンの親友で、タッグチーム「マシンガンズ」のパートナー。 キン肉マン同様足が遅く、その他の性能もキン肉マンとどっこいどっこい。しかし必殺技の性能が非常に優れており、使いやすさでは圧倒的に上。相手が正面にいさえすれば、べアークローだろうがハリケーンミキサーだろうが吸い込んでヘッドロックを決めてしまう。 だが「スピニング・トゥーホールド」や「カーフ・ブランディング」「テキサス・クローバー・ホールド」といった代表的な必殺技を差し置いて、何故本作発売時点では原作で一度も使用されていない技(*1)がチョイスされたのかは謎。 ラーメンマン 必殺技:「空手殺法」(ジャンプ中にAボタンを押す) 中国拳法をベースにした多彩な技で戦う残虐超人出身の正義超人。スピンオフ作品『闘将!!拉麵男(たたかえ!!ラーメンマン)』で主役を務めるほか、様々なゆでたまご作品に同じ顔のキャラが登場する。 キックの性能が優れており、必殺技も射程の長くなったキックである。 原作では「空手殺法“死の舞い”」という技はあるが、キックではなく空手チョップ(*2)を連続で叩きこむ技である。 おそらくこの技は、原作で「空手殺法“死の舞い”」→「キャメルクラッチ」→試合中断→「パイルドライバー」の流れの後に使用された「すごいキック」と考えられる。 「すごいキック」の名前が採用されないのは分かるが、キックなら原作中に様々なキック技がある中で、何故「空手殺法」の技名を採用したのか不明。リメイクにあたる『キン肉マンII世 ドリームタッグマッチ』では「百戦百勝脚」が採用されている。 なお日本の格闘技である「空手」を使用した技名であるが、29周年読切「キン肉マンの結婚式!!」では「空手殺法“死の舞い”」の技名が「功夫(クンフー)殺法“死の舞い”」になっていた。 ちなみにキン肉マンII世のTCGでは「空手殺法」の名称でラーメンマンの蹴り技のカードがある。 ロビンマスク 必殺技:「タワーブリッジ」(相手の背後でAボタンを押す) キン肉マンにとっては最初の強敵であったベテラン超人。正義超人チーム内では副将・参謀格で、終盤はキン肉マンとタッグを組むことも多かった。 パラクーダ時代は言動が色々と酷いが。 全体的にバランスがとれており使いやすい。ただし必殺技がキン肉マン同様決めにくい上に、決めた後遠くに放り投げるため相手との距離が開き、しかも硬直時間が長いため連続して決めるのは非常に難しい。 バッファローマン 必殺技:「ハリケーンミキサー」(Bボタンを押す) 側頭部から伸びた角「ロングホーン」が目を引く巨漢。登場早々、キン肉マンと激戦を繰り広げたあのウォーズマンを撃破するなどの快挙をあげた「7人の悪魔超人編」における大ボス格のキャラであったが、キン肉マンとのファイトで改心し正義超人に転身する。その後は強豪とばかり試合したせいで黒星が目立つこととなったが(ただし後年の原作漫画で汚名返上を果たしている)。 原作では超人強度1000万パワー(*3)を誇る重量級のキャラだが、本作ではスピードもそこそこある。必殺技は突進技で威力もキン肉ドライバーと同等に高いが、実は出始めと出終わりには攻撃判定がない。そのため接近されるとロープ際でなければ当たらない。 ウォーズマン 必殺技:「ベアークロー」(Bボタンを押す) 冷徹な氷の精神と熱い友情パワーを併せ持つロボ超人。ロビンマスクとは師弟関係にある。人気は全キャラ中でもトップであり実力も高いのだが、原作中では色々と不遇な扱いを受けていた(ただし後年の原作漫画で汚名返上を果たしている)。 若干攻撃力が控えめだが、全キャラ中最速の移動速度を誇る。必殺技はハリケーンミキサー同様突進技だが、攻撃範囲はより広くなっている。 ブロッケンJr.(日本版のみ登場) 必殺技:「ナチスガス殺法」(Aボタンを押す) 正義超人チームにおける若手のホープ的存在。父ブロッケンマンを惨殺したラーメンマンを仇と狙っていたが、彼との戦闘後は師弟のような信頼関係で結ばれている。 致命的な足の遅さを始め、能力は極めて低い。だが必殺技は射程無限・効果範囲も広めの飛び道具という、ゲームシステム上反則と言っていいほどの超性能。命の玉を取ることができればほぼ勝てる。 見た目から、当時小学生だった一部のプレイヤーから「おなら攻撃」などの渾名がついたことも なお、元になる技は父親のブロッケンマンが使用した技であり、ブロッケンJr.は原作中では一度も使用していない(*4)。そのためこのキャラをブロッケンJr.ではなくブロッケンマンと勘違いされる事も多かった。説明書にははっきりブロッケンJr.と書かれているが、FC時代は説明書紛失やなしでの中古販売も多く、ゲーム中には超人名が出てこないのも勘違いされた一因だろう。 ジェロニモ(海外版のみ登場) 必殺技:「トマホーク投げ」(Aボタンを押す) 元々は超人に憧れるただの人間だったが、後に超人の神に認められて超人へと転生する。人間の頃には「悪魔超人でも実力派のサンシャインを満身創痍になりながらも倒す」という金星を挙げるが、超人になった後は目立った活躍を見せていないため「人間のままの方が強かったのでは?」と揶揄されることも…(ただし後年の原作漫画で汚名返上を果たしている)。命の玉を受け取れるため、設定上は超人になった後と思われる。 海外版である『M.U.S.C.L.E.』において、諸事情(後述)で出せないブロッケンJr.と入れ替えという形で登場するキャラ。性能はブロッケンJr.と同じで、必殺技がチート級な飛び道具なのも同じ。 だが、飛び道具系の技は大声を上げての衝撃波「アパッチのおたけび」というおあつらえ向きのものがありながら、なぜか凶器攻撃を使用する。この漫画の世界観ではご法度(*5)であり、ジェロニモ本人がリングの上でトマホーク攻撃をしたことはない(持ちこんだことはある)。 アシュラマン 必殺技:「阿修羅バスター」(相手の背後でAボタンを押す) 「魔界のプリンス」の異名を持つ三面六臂の悪魔超人。最も正義超人との戦闘回数が多いライバルキャラ的存在であり、彼らとの戦いの中で徐々に友情の尊さに目覚めてゆく。 スピードに優れ、他の性能もバランスよく高い。だが彼のスピードをもってしても必殺技はキン肉マン同様決めにくい。しかし足が速いということは相手に命の玉を取られにくいという大きなアドバンテージが得られるため、ウォーズマンに次ぐ安定性を持つキャラとも言える。 評価点 ファミコンの対戦格闘・キャラクターゲームの元祖 対戦ゲームといえば、『マリオブラザーズ』や『アイスクライマー』といった「2人協力プレイ」の変則型が主流だった時代に、はっきりと対戦格闘・キャラゲーの概念を打ち出したのは特筆すべきである。 それまでの対戦型ゲームというのは同じ性能のキャラやチーム同士で戦うものばかりであり、本作のようなはっきりと違う性能のキャラで対戦するというのは革命的であった。 簡易的ではあるが、プロレスを模したコマンド入力や現在で言う超必殺技の元祖ともいえる概念も革新的である。 キャラクターはたったの8人だが、選出は原作における人気・出番から考えればおおむね妥当。「何故この超人を出さずにあの超人を出したのか?」という批判とはほぼ無縁であろう。 ミート君と海外版のジェロニモも含めた登場キャラクター10人は、全員が第2回人気投票でベスト10入りした超人たちである。 操作性は良好。少ないボタン数でバックドロップ、ラリアートなど多数の技を出せるように工夫されてある。 当時のゲームとしては演出面は中々のもの。 試合開始・決着時のゴングや試合開始・タッチ時・命の玉取得時・必殺技が決まった時・決着時の歓声は臨場感がある。 KOした相手は力尽きるように小刻みに震えてから動かなくなる。地味だが細かい演出。 試合中のBGMは無いが、打撃音やジャンプ・ロープワークなどの効果音はそれらしい小気味いいものが揃っている。 タイトル画面・試合勝利・ゲームオーバー時のBGMはアニメ2nd主題歌「炎のキン肉マン」のアレンジが使われている。 問題点 キャラクター間のバランスの悪さ 特にブロッケンJr.の必殺技が猛威を振るった。 一度発動すると、ゲームシステム上ほぼハメの状態にすることも容易であるため、当時はローカルルールで「ブロッケンJr.禁止」としていたプレイヤーも多かった。 ただ、研究が進み、やがてネットの普及により情報も拡散されるようになった現在では弱キャラとされている。必殺技こそ強いが、基本性能が致命的に低いので命の玉を取らせないように戦えばいいのである。 「命の玉を取ったキャラがタッチすると、交代したキャラにもその効果が持続する」というシステムのため、命の玉回収用にウォーズマンやアシュラマンなど足の速い超人で戦っておいて命の玉を取ったら交代……という手を使えばブロッケンJr.にも出番が回ってくるが、わざわざコーナーまで退却して交代せずにそのまま戦った方が良い場合も多い。 ブロッケン以外にもお手軽で攻撃範囲が広いウォーズマン・テリーマンの必殺技もやや反則気味。特にウォーズマンは足も速い為玉の回収もしやすく技の威力も強い。 「電気リング」ステージは常に画面が黄色と黒で激しく明滅しており、長時間見ていると目が痛くなる。当時はフラッシュを多用していたゲームが多数あった時代であった。 1988年には本作をプレイしていた少年が光過敏性てんかん発作で病院に運ばれるという事件が発生している(*6) 「命の玉」が全てといってもいいゲームバランス 必殺技が強力である為、基本的に「玉取ったもん勝ち」である。 足の速いキャラが回収の面で非常に有利。 一人プレイの対コンピュータ戦では勝ち進んでいくと敵の足が速くなるため足が速いブロッケンJr.という最強の敵が出現する。同キャラ対戦は無いので、これを防ぐためだけに一人用ではブロッケンJr.を選択しておき、もう一人の本命の超人で戦うという手もある。 本来、体力が減ってピンチのキャラに対して一発逆転の要素として盛り込まれた「命の玉」だが、体力が低下すると移動スピードも下がる(*7)仕様であるため、せっかく命の玉を出しても体力が多く残っているキャラに奪われてしまう事が多い。 一発逆転どころか有利な方がさらに相手を圧倒するシステムになっており、目論見が完全に裏目に出ている。 総評 純粋にゲームとして見た場合、当時の基準から判断しても、ゲームシステム・グラフィック共に低レベルである。 しかし原作のネームバリューの高さ、そして平易な操作方法でとっつきやすい為にミリオンセラーの大ヒットを記録している。 ファミコン初の『キン肉マン』の名を冠したゲームという事で知名度も高く、キン肉マンのゲームと言えば本作を真っ先に上げる人も多い人気作品となっている。 移植・リメイク 『キン肉マンII世 ドリームタッグマッチ』(2002年3月2日発売、バンダイ、WSC) 『キン肉マンII世』を題材にして本作をリメイクした作品である。 オリジナルの本作が遊べるモードも入っている。 『キン肉マン マッスルグランプリ2 特盛』(2008年9月25日発売、バンダイナムコゲームス、PS2) スペシャル特典として本作及び『キン肉マン キン肉星王位争奪戦(FDS)』が遊べるモードがある。 尚、収録にあたり不具合修正や調整が入っているため、完全に元のと一緒という訳ではない点には注意されたし。 余談 「体力が一定以下に減った超人がいるとミート君が命の玉を投げ込む」というシステムは、プロデューサーである仲田隆司氏がテストプレイの際、なかなか勝てないため一発逆転の要素として取り入れたもの。 しかし他のシステムとの兼ね合いで結局うまくはいかなかったようだ。 本作には通常版の他、プレミアバージョンとして集英社児童図書版のカートリッジが緑色の物と、公式で開催された「宇宙一ゲーム超人コンテスト」の成績優秀者8名に景品用として用意されたゴールドカートリッジ版が存在する。(*8) 後者は贈られる者のリクエストで好きな超人が1名追加(実際は既存のキャラと同等の性能のキャラと入れ替えという形)される特別仕様となっており、それぞれ世界に1本しか存在しない超レアソフトで、オークションに出品された際には100万円ほどの値がつくプレミア品。 なお、現在までに「モンゴルマンバージョン(ラーメンマンと入れ替え)」「ペンタゴンバージョン(アシュラマンと入れ替え)」「ブラックホールバージョン(テリーマンと入れ替え)」「ザ・ニンジャバージョン(ブロッケンJr.と入れ替え)」「ビー・バップ・ハイスクールの加藤浩志(キン肉マンと入れ替え)」の5本が確認されている。 加藤浩志は超人ではないし『キン肉マン』の登場人物ですらないが、元々本キャンペーンはキン肉マンの超人ではなくてもいいというルールで公募されていた。各地区の優勝者がイラストを描いて送れば、「大好きなプロレスラー」や「空想してつくったキャラクター」でもいいという約束だったのである。ただし開催側でもルールの認識に差があったようで、「キン肉マンの超人しか差し替えできないとバンダイの担当者から言われました」と加藤浩志のイラストを送った関西地区優勝者が明かしている。実際問題、「実在のプロレスラーや他作品のキャラクターを収録したソフト」を配布する行為はパブリシティ権や著作権に抵触する恐れがあるため、公示した後から内部でこっそりルールが変更されていた可能性もある。とはいえ応募要項に例示してしまった「大好きなプロレスラー」のイラストが来るのは想定していただろうが、別作品のキャラクターはメーカー側も想定外だったと思われる。しかし「製作に時間が無い」との理由で「あなたのオリジナル超人」という事にしたと連絡があり加藤浩志のイラストが通ったとのこと。なので一応建前上は、加藤浩志は優勝者が送ったイラストを元にしたオリジナル超人である。(参照) なお2023年8月にゴールドカートリッジ所有者の一人にゲームコラムニストのジャンクハンター吉田が名乗り出た。吉田氏は競馬の一点買いで得た資金を元手にオークションで50万円ほどで購入。中にはペンタゴンが入っていたそう。その後、保管していた倉庫内での雨漏りでカートリッジが汚水に浸かり、金メッキと基板が腐食したことで廃棄したと話した。そのため 残り7本 となっている。 海外版では「ブロッケンJr.」がナチス軍を連想するためか、代わりに「ジェロニモ」に差し替えられた。 ジェロニモにしても玩具が海外に輸出された際に、ネイティブアメリカンへの差別表現だと叩かれた超人ではあるが。 余談だが「ジェロニモ」は、アメリカンスラングでは「野蛮人」という意味になってしまう。元は英雄の名前だけれど。 劇場版の「クレヨンしんちゃん ガチンコ!逆襲のロボとーちゃん」でとある場面が本作の対戦画面がパロディーとして取り入れられている。 ファミコン初のプロレスゲーム? 本作は人気アニメ作品『キン肉マン』初のファミコンソフトには違いない。ただ「初のプロレスゲーム」とも呼ばれることも多いが結論から言うとそれは「ノー」である。 タッグマッチこそプロレスの王道要素であるものの、ピンフォール、絞め技・関節技によるタップアウト(ギブアップ)、リングアウトといったプロレスの基本的な要素が実装されておらず、単にリングで戦っているだけと言える。実際徳間書店の大技林などでもジャンルは「スポーツゲーム」ではなく「アクションゲーム」という部類に振り分けられている。 キン肉マンの原作における「超人レスリング」でも同じことで3カウントのピンフォールが用いられたのはごくごく初期のみで、本作発売当時には「どちらかが戦闘持続不能になるまでのデスマッチ」のスタイルで定着していた。リングアウトも試合によってあったりなかったりで扱い自体あやふやである(作品自体そういった設定はあやふやな扱いが圧倒的に多く俗に「ゆで理論」と呼ばれる)。 現実ではプロレスラー出身のアントニオ猪木氏が、様々な格闘技者を相手取ってピンフォールのないリングファイトを行った「異種格闘技戦」が有名であり、猪木氏自身が「プロレスラー」という肩書のため、特にファンでもなければ「異種格闘技戦」も「プロレス」と混同してしまう者が多く似たようなスタイルであるキン肉マンもプロレスという印象を持ちがちになるのも無理はない。
https://w.atwiki.jp/sponsoracjapan/pages/14948.html
アガルアニメ キン肉マン 完璧超人始祖編 共通事項 基本の放送時間…日曜23 30~24 00 絨毯の上に BANDAI 以外カラー表記 固定スポンサー pony canyon2024年7月 60秒2024年8月~24年9月 30秒 BANDAI キン肉マン 極・タッグ乱舞(株式会社コプロ)(♯6~♯11) 2024年6月30日 キン肉マン アニメ放送開始直前SP【アガルアニメ】 本編スポンサー 1’00”…pony canyon 0’30”…BANDAI、お文具といっしょ(PT)、豆しば(PT) HH 0’30”…劇場版すとぷり はじまりの物語 2024年7月7日 ♯0 [新](23 55~24 25) 本編スポンサー 1’00”…pony canyon 0’30”…BANDAI、リアル脱出ゲーム、怪盗グルーの超変身(映画・PT) HH 0’30”…劇場版すとぷり はじまりの物語 2024年7月14日 ♯1 (23 45~24 15) 本編スポンサー 1’00”…pony canyon 0’30”…BANDAI、怪盗グルーの超変身(映画・PT)、劇場版すとぷり はじまりの物語(PT) HH 0’30”…KODANSHA 2024年7月21日 ♯2 本編スポンサー 1’00”…pony canyon 0’30”…BANDAI、怪盗グルーの超変身(映画・PT)、劇場版すとぷり はじまりの物語(PT) HH 0’30”…劇場版 モノノ怪 唐傘 2024年7月28日 ♯3 本編スポンサー 1’00”…pony canyon 0’30”…BANDAI、お文具といっしょ(PT)、怪盗グルーの超変身(映画・PT) HH 0’30”…劇場版 モノノ怪 唐傘 2024年8月4日 ♯4 本編スポンサー 1’00”…pony canyon 0’30”…BANDAI、怪盗グルーの超変身(映画・PT)、劇場版すとぷり はじまりの物語(PT) HH 0’30”…KODANSHA 2024年8月11日 ♯5 本編スポンサー 0’30”…pony canyon、BANDAI、COPRO、怪盗グルーの超変身(映画・PT)、劇場版すとぷり はじまりの物語(PT) HH 0’30”…小学館 2024年8月18日 ♯6 (23 45~24 15) 本編スポンサー 0’30”…キン肉マン 極・タッグ乱舞、pony canyon、BANDAI、怪盗グルーの超変身(映画・PT)、劇場版すとぷり はじまりの物語(PT) HH 0’30”…KODANSHA 2024年8月25日 ♯7 本編スポンサー 0’30”…BANDAI、キン肉マン 極・タッグ乱舞、pony canyon、豆しば(PT)、劇場版すとぷり はじまりの物語(PT) HH 0’30”…KODANSHA 2024年9月1日 ♯8 本編スポンサー 0’30”…pony canyon、BANDAI、キン肉マン 極・タッグ乱舞、お文具といっしょ(PT)、豆しば(PT) HH 0’30”…小学館 2024年9月8日 ♯9 本編スポンサー 0’30”…キン肉マン 極・タッグ乱舞、pony canyon、BANDAI、豆しば(PT)、お文具といっしょ(PT) HH 0’30”…KODANSHA 2024年9月15日 ♯10 (23 55~24 25) 本編スポンサー 0’30”…BANDAI、キン肉マン 極・タッグ乱舞、pony canyon、お文具といっしょ(PT)、豆しば(PT) HH 0’30”…KODANSHA 2024年9月22日 ♯11 [終] 本編スポンサー 0’30”…pony canyon、BANDAI、キン肉マン 極・タッグ乱舞、お文具といっしょ(PT)、セブン アイHLDGS.(セブン-イレブン・PT) HH 0’30”…KODANSHA
https://w.atwiki.jp/anime_wiki/pages/40098.html
OP・EDテーマ LOVE JUSTICE/超人 発売日:8月28日 新たなストーリー『キン肉マン』 完璧超人始祖(パーフェクト・オリジン)編が待望のアニメ化! そのオープニングエンディングテーマが発売! ここを編集 2024年7月放送開始。キン肉マンのシリーズ続編。 https //kin29man-anime.com/ 監督 さとう陽 副監督 曽我準 原作 ゆでたまご シリーズ構成 深見真 アニメーションキャラクターデザイン・総作画監督 丸藤広貴 アニメーションスーパーバイザー 横田守 アクションスーパーバイザー 大張正己 プロップデザイン 岩永悦宜 サブキャラクターデザイン 坂上怜司、渡部由紀子 動画検査 坂本豊、金子由紀江、菅原正視、江野沢柚美、金允智 美術監督 平栁悟 美術デザイン 伊井蔵 色彩設計 茂木早誉 撮影監督 齊藤慶一 撮影監督補佐 船倉一晃 2DW・フォントworks 臼井実彩 3Dレイアウト 三上勇太、明官ゆう子 3Dモデリングディレクター 林和正 3Dモデリング 波多野樹朗 3Dリギング 柳田晋 3Dモデルプロデューサー 谷口顕也 編集 村上義典 音響監督 今泉雄一 音響監督助手 司馬明徳 音響効果 緒方康恭 録音調整 黒崎裕樹 録音助手 大石好誠 音楽 高梨康治 タイトルロゴデザイン 海野智 PV制作 松木大祐 アイキャッチ作画 横田守 アニメーションプロデューサー 黒木類 アニメーション制作 Production I.G 脚本 深見真 大東大介 ケンゼン matsu 絵コンテ さとう陽 丸藤広貴 横田守 曽我準 原博 多田俊介 大張正己 浜田将太 演出 さとう陽 曽我準 高成喆 浜田将太 井端義秀 大張正己 三上勇太 水野健太郎 糸賀慎太郎 作画監督 丸藤広貴 横田守 BUS 小澤和則 坂上礼司 菅原正視 高成喆 大塚あきら 谷口繁則 村松尚雄 日向正樹 長屋侑利子 斎藤香織 加野晃 武汉金英汇 天崎まなむ 羽山淳一 大籠之仁 袴田裕二 彭佩琦 もろゆき沙羅 加藤優 福田紀之 石田千夏 河村明夫 高乗陽子 鈴木健史 津熊健徳 Kamiiru Animation Studio Shanghai Phantom Animation Production Co,LTD 麦冬映画 光の園・アニメーション 坂上怜司 山田まさし 角田桂一 長谷川早紀 Zearth Sato 伊藤進也 ふくだのりゆき ■関連タイトル OP・EDテーマ LOVE JUSTICE/超人 『キン肉マン』ジャンプ ベストバウトTOP10 完璧超人始祖編 JUMP j BOOKS キン肉マン 四次元殺法殺人事件 キン肉マン一挙見Blu-ray キン肉星王位争奪編 1 キン肉マン「超人」初回限定ケース版 キン肉マン コンプリートBOX 完全予約限定生産 マイクロヤマグチ/リボルミニ キン肉スグル キン肉マン STARTER BOOK 1 誕生29周年作品 キン肉マン ベストアルバム キン肉マン生誕29周年記念 キン肉マン GREATEST CD-BOX リボルテックヤマグチNO.128 キン肉マン 超像可動 ロビンマスク 1P 超像可動 バッファローマン 1P ラバーマスク 新キン肉マン 原作コミック ゆでたまご/キン肉マン 1巻 原作コミック 集英社文庫 キン肉マン 全18巻セット Kindleまとめ買い 原作コミック ゆでたまご/キン肉マン フィギュア・ホビー:キン肉マン rakuten_design= slide ;rakuten_affiliateId= 053df7e0.7c451bd1.0c852203.190c5695 ;rakuten_items= ctsmatch ;rakuten_genreId=0;rakuten_size= 468x160 ;rakuten_target= _blank ;rakuten_theme= gray ;rakuten_border= on ;rakuten_auto_mode= on ;rakuten_genre_title= off ;rakuten_recommend= on ; 随時更新! pixivFANBOX アニメ@wiki ご支援お待ちしています! ムック本&画集新刊/個人画集新刊/新作Blu-ray単巻/新作Blu-ray DVD-BOX アニメ原画集全リスト スタッフインタビューwebリンク集 最新登録アイテム Switch ゼルダの伝説 Tears of the Kingdom Switch 世界樹の迷宮Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ HD REMASTER Switch ピクミン 4 大友克洋 Animation AKIRA Layouts Key Frames 2 小説 機動戦士ガンダム 水星の魔女 1 ONE PIECE FILM REDデラックス・リミテッド・エディション 4K ULTRA HD Blu-ray Blu-ray 劇場版 ソードアート・オンライン -プログレッシブ- 冥き夕闇のスケルツォ 完全生産限定版 Blu-ray 映画『ゆるキャン△』 Blu-ray 【コレクターズ版】 Blu-ray ウマ娘 プリティーダービー 4th EVENT SPECIAL DREAMERS!! Blu-ray 天地無用!GXP パラダイス始動編 Blu-ray第1巻 特装版 天地無用!魎皇鬼 第伍期 Blu-ray SET 「GS美神」全話いっき見ブルーレイ Blu-ray ソードアート・オンライン -フルダイブ- メーカー特典:「イベントビジュアル使用A3クリアポスター」付 ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会 5th Live! 虹が咲く場所 Blu-ray Memorial BOX 宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち Blu-ray BOX 特装限定版 地球へ… Blu-ray Disc BOX 完全生産限定版 神風怪盗ジャンヌ Complete Blu-ray BOX HUNTER×HUNTER ハンター試験編・ゾルディック家編Blu-ray BOX BLEACH Blu-ray Disc BOX 破面篇セレクション1+過去篇 完全生産限定版 MAZINGER THE MOVIE 1973-1976 4Kリマスター版 アニメ・ゲームのロゴデザイン シン・仮面ライダー 音楽集 テレビマガジン特別編集 仮面ライダー 完全版 EPISODE No.1~No.98 MOVIE リスアニ!Vol.50.5 ぼっち・ざ・ろっく!号デラックスエディション ヤマノススメ Next Summit アニメガイド おもいでビヨリ アニメ「魔入りました!入間くん」オフィシャルファンブック 『超時空要塞マクロス』パッケージアート集 CLAMP PREMIUM COLLECTION X 1 トーマの心臓 プレミアムエディション パズル ドラゴンズ 10th Anniversary Art Works はんざわかおり こみっくがーるず画集 ~あばばーさりー!~ あすぱら画集 すいみゃ Art Works trim polka-トリムポルカ- つぐもも裏 超!限界突破イラスト&激!すじ供養漫画集 開田裕治ウルトラマンシリーズ画集 井澤詩織1st写真集 mascotte 鬼頭明里写真集 my pace 内田真礼 1st photobook 「まあやドキ」 進藤あまね1st写真集 翠~Midori~ 声優 宮村優子 対談集 アスカライソジ 三石琴乃 ことのは 亀田祥倫アートワークス 100% 庵野秀明責任編集 仮面ライダー 資料写真集 1971-1973 金子雄司アニメーション背景美術画集 タローマン・クロニクル ラブライブ!サンシャイン!! Find Our 沼津~Aqoursのいる風景~ 機動戦士ガンダム 逆襲のシャア 友の会[復刻版] 梅津泰臣 KISS AND CRY 資料集 安彦良和 マイ・バック・ページズ 『機動戦士ガンダム ククルス・ドアンの島』編 氷川竜介 日本アニメの革新 歴史の転換点となった変化の構造分析 Blu-ray THE IDOLM@STER CINDERELLA GIRLS 10th Anniversary Celebration Animation ETERNITY MEMORIES Blu-ray おいら宇宙の探鉱夫 ブルーレイ版 Blu-ray 映画 バクテン!! 完全生産限定版 アイカツ! 10th STORY ~未来へのSTARWAY~ Blu-ray BOX 初回生産限定版 はたらく細胞 Blu-ray Disc BOX 完全生産限定版 Blu-ray 長靴をはいた猫 3作品収録 Blu-ray わんぱく王子の大蛇退治 Blu-ray 魔道祖師 完結編 完全生産限定版 魔道祖師Q Blu-ray Disc BOX 完全生産限定盤 にじよん あにめーしょん Blu-ray BOX 【特装限定版】 Blu-ray 鋼の錬金術師 完結編 プレミアム・エディション Blu-ray付き やはりゲームでも俺の青春ラブコメはまちがっている。完 限定版【同梱物】オリジナルアニメ Blu-ray「だから、思春期は終わらずに、青春は続いていく。」
https://w.atwiki.jp/jcbr/pages/275.html
0394:キン肉マンVS志々雄真実 【プロローグ~不吉~】 数多の超人達が好闘を見せたキン肉星王位争奪サバイバル・マッチから数ヶ月。 我々取材班は、優勝したキン肉マンチームのメンバーの一人、テリーマンのいるテキサスアマリロを訪ねた。 その日、テリーマンはいつものスリースターパンツを身につけ、我々が歓声を送ったファイティングスタイルで汗を流していた。 ――王位争奪サバイバル・マッチも終わり、当面はファイトのご予定もないようですが、今日はどのような目的でトレーニングを? 「超人レスラーたるもの、日々の鍛錬は怠らないものさ。 確かに戦いの日々は去ったが、いつまた同じような危機が訪れるかは分からない。 アイドル超人軍の一員として、いざという時に戦いに赴けないようではファンが泣くからね」 ――一流超人らしい意志の強さを感じますね。では今日のトレーニングメニューは? 「今日は親友であり、同じ正義超人のジェロニモを招いてスパーリングを行うことになっている。 彼もハワイチャンプとして鍛錬を積む毎日だからね。誘ってみたら快く了承してれたよ」 ――さすがは正義超人。見習いたいくらいの厚い友情ですね。 「HAHAHA。正義超人といえば、一にも二にもまず友情。この絆のおかげで勝てた試合が何度あったことか。 特にあの男……そう、彼との友情は特別厚かった。 今は母星で王位を継ぎ忙しくしている頃だろうが……またいつか会いたいものだ……あっ!?」 ――どうなされましたか? 「ゲェー! 新調したばかりのシューズの紐が切れた! ま、まさか……彼の、キン肉マンの身に何かが……?」 思わぬアクシデントの直後、テリーマンは予定していたトレーニングを全て中止し、我々の取材も已む無く中断されることとなった。 突然切れてしまったテリーマンのシューズの紐。それが何を危惧しているのか、詳細は誰にも分からない。 【ラウンド1~開幕前の論争~】 車窓から見える景色は、豪快な横殴りの雨と、煌びやかな京都の町並み。 汽車内に車窓を覗く余裕がある者はいない。 乗客三者、見つめるのは、互いの視線のみ。 キン肉マンは、志々雄の瞳を。 志々雄は、キン肉マンの瞳を。 ウソップは、双方の瞳を交互に。 大阪駅を出発して約十分。ゴングはまだ鳴らされていない。 一触即発、いつ殴りかかってもおかしくないほど憤っているキン肉マンを抑え付けているのは、積もりに積もった仇敵への恨み。 友人二人を殺された怒り、爆発すれば相当なパワーを生むであろう感情は、蓄積されすぎたせいか抑制となって働いているのだ。 対する志々雄も、キン肉マンが向かってこないのであれば手を出す必要はない。 与えられた試合時間は一時間。その八分の一の時間しか戦闘を行えない志々雄にとって、展開を急くことは愚にも等しい選択だった。 会話もないまま二人の顔を見回すのは、完全に巻き込まれただけの不運な男。 人は彼を、海賊キャプテン・ウソップと呼ぶ(本人談)。 立会人としてここに残ることを強制されたが、元来臆病者の気質を持つ彼は、いつ始まってもおかしくない殺し合いにビクビクしていた。 三者が睨みあったまま、動かない。 均衡を破るのは、果たして誰になるのか。 『京都~京都~』 やがて、汽車は京都に到着した。 一旦停車し、揺れを失くす車内。 その空気を感じ取って、一人が先陣を切る。 ――旦那ぁ。いつまでこうやって睨み合ってんのさ。 意外や意外。言葉を発したのは、志々雄の腰に下げられた一本の刀――宝貝『飛刀』――だった。 「ん? まぁ焦るもんでもねぇだろ飛刀。 あちらさんは相当いきり立っているみてぇだが、どうやら俺の容姿を見てビビっちまってるらしい。 仕掛けてこれないのも仕方ないさ」 「な、なにを~! わたしはおまえを目の前にして、ラーメンマンやたけすぃの無念を噛み締めていただけじゃい! だ~れがおまえみたいな包帯男にビビるか!」 「ななななんだ、いよいよ戦るのかおまえら? だったらこのウソップ様が、立会人としてちゃんと試合を見届けてやるぞぉ……は、離れたところで」 飛刀の言葉が口火を切り、一斉に喋りだす一同。 汽車は京都駅を発車し、滋賀県へ向かおうとしている。 すっかり騒がしさを取り戻した車内では、いよいよ因縁の対決が幕を開けようとしていた。 「志々雄。おまえと戦う前に一つだけ確認するぞ。 わたしが剣八と試合をしている最中にたけすぃを誘拐し、その後ラーメンマンを殺害したのは……本当におまえなんだな?」 キン肉マンが今一度、志々雄に確認を取る。 Lの推理を信じないわけではないが、キン肉マンはラーメンマンやたけしの死亡の瞬間を目にしたわけではない。 万が一、二人の死が不幸な事故、もしくは恨み自体が見当違いであるような結果であったとするならば、 無理に拳を振るう必要はないのかもしれない。 「ああ、本当さ」 しかし無常。志々雄は悪気のない顔であっさりと答え、キン肉マンが作る怒りの表情に口元を緩ませた。 「ラーメンマンを殺したのは確か昨日の夜だったな。 重傷の身体でほっつき歩いてたんで、ちょっと喧嘩をふっかけてみりゃ、あの様だ。 あの時は失望したぜ。正義超人ってのは見掛け倒しなだけで、こうも弱いものなのかってな」 キン肉マンが右拳を握り締める。指と指の隙間から汗が滲み垂れる。 「そういや、結局てめぇと更木の試合はどっちが勝ったんだ? 更木はいつの間にか死んじまったみてぇだが……殺ったのはてめぇじゃねぇな。 弱っちぃ正義超人なんかに、人殺しができるはずもねぇ」 キン肉マンが左拳を握り締める。指と指の隙間から血の汗が滲み垂れる。 「たけしを殺したのはラーメンマンを殺した後だったな。 本当はもう少し生かしておくつもりだったんだが……案外使えなくってな。 やはり所詮は小僧。俺の手駒になるほどの器じゃなかったみてぇだな」 キン肉マンが唸る。グムム……グムム……と。必死に、何かを堪えるような表情で。 静かに、志々雄の術中に嵌められないよう、静かに思いの丈を解放していく。 「ラーメンマンはなぁ、それはそれは強い超人だったんだ」 「あん?」 「初めて会った頃のあいつは、血も涙もない残虐超人だった…… だがわたしたちとの試合を通して、確かな友情で結ばれた掛け替えのない仲間だったんだ」 顔を俯かせ、表情を見せないよう、志々雄に友のことを熱弁する。 「中国出身で、千の技を持ち、一部では闘将とまで呼ばれていた男……それがラーメンマンだったんだ」 拳がワナワナと震えている。 「たけしにしたって……年齢を感じさせないほどの立派なリーダーだった。 将来は正義超人にも負けない、たくましい男になっていたに違いないんだ」 キン肉マンが、 「それを、それを」 顔を上げる。 「おまえごときが、勝手に語るなーーーー!!!」 目からは、涙が溢れていた。 身が震え、耳は痺れるほどの声量だった。 友を思うキン肉マンの感情。 それは抑え付けられるようなものではなく、爆発は免れないものだったのだ。 「わたしは、死んでしまった二人のためにも志々雄、おまえを倒す! 絶対にだ!」 何よりも、『友情』を大切にしてきたキン肉マンだからこそ、この戦いは譲れない。 この戦いは、単なる仇討ちなどでは括れない。友の尊厳を懸けた、世紀の決戦。 超人オリンピック決勝なんかよりももっと貴重な、一世一代の大勝負だった。 その思いを感じ取ったのか、 (こいつ……最初に見た時はおかしな野郎だと思ったけど……仲間思いのメチャクチャいい奴じゃねーか) ウソップは思わず貰い泣きし、すっかりキン肉マンに感情移入していた。 そして、この刀もまた。 ――こいつが、ラーメンの旦那が言っていたキン肉マン…… 噂に聞いた通りの人物像。飛刀は亡きラーメンマンを思い出し、心を痛めていた。 しかしやはりこの男は、 「……ククク……ハハハハハハハハハハハハハハハ!!!」 言葉、などというものでは惑わされたりしない。 「何が可笑しい」 「可笑しいもなにも、ここまで笑える話もなかなかねぇぜ。正義超人っていうのは、ここまで笑える連中だったのか」 志々雄の大胆すぎる嘲笑に、キン肉マンは更なる怒りを蓄積させていた。 これが挑発なのだということは分かっている。 だからとて、感情が抑えられるはずがない。 友が、馬鹿にされているのだ。 「仲間が死んで悲しみ、恨みを抱く。人間らしいもっともな感情だ。 だがよ、それは所詮、一時の心情に過ぎねぇ。時が経てば悲しみも晴れ、復讐心も失せる。 なのに一時、死人に振り回され、自らを死に追いやる。馬鹿以外の何者でもねぇだろうが」 そういう人間は嫌いじゃない。復讐心は、最も利用しやすい感情だからだ。 だからといって志々雄自身がそういう人種であるかどうかは別だ。 彼とて大勢の仲間がいたが、その間を繋いでいたのは、共通の悲願成就を目的とした信念によるもの。 時には利用し利用される間柄。それでも瓦解することはなかった、強い絆。 正義超人達のような馴れ合いから生まれる友情ではない。信念から来る、絶対的な鎖の絆だった。 汽車は京都を越え、滋賀県に入る。 乗車してから、間もなく三十分が経過しようとしていた。 「そろそろ頃合か……さて、俺からも確認させてもらうぜキン肉マン。 これから俺たちがやるのは試合なんかじゃなく死闘。ルールもなけりゃ邪魔者もいない。 もちろん、逃げ場もなしだ。決着はどちらかの死で決まる」 「デス・マッチというわけだな~、望むところだぁ! ラーメンマンやたけしを侮辱し、更にはわたしたちの友情までをも嘲笑った罪、このキン肉スグルがとくと味わわせてやる!!」 口闘が終わり、本当の意味での死闘が始まる。 がたんがたんと揺れる車内で、見詰め合ったまま立ち尽くす二人の闘争者。 開戦の合図を待ちながら、キン肉マンはファイティングポーズを取り、志々雄は飛刀を抜く。 (……ひょっとしてこれ、俺待ち?) 立会人としてその場にいたウソップは、何故かそう感じた。 決闘の開幕ともなれば、それなりの合図が必要だろう。それを実行できるのは、この場にはウソップしかいない。 「えー、こほん。ではでは! これよりキン肉マンVS志々雄のルール無制限汽車内デス・マッチを執り行う!! 勝負の行く末はこのウソップ様がちゃんと見届けてやるから、安心して戦え! くれぐれも、く・れ・ぐ・れ・も! 俺にとばっちりは与えてくれなよ! んじゃあ…………FIGHT!!!」 【ラウンド2~体術と剣術~】 カ~ンというゴングの音は鳴らなかったものの、今ここに、キン肉マン対志々雄真実の決闘が開戦された。 リングは縦に伸びた、動く汽車の内部。横方向への回避は制限され、逃げ場は後方にしかない。 偶然選ばれた試合会場とはいえ、血で血を洗うデス・マッチを行う場としては、これ以上ない最高の舞台だった。 「うりゃあぁぁぁ! 行くぞ志々雄ぉ!!」 開幕早々、キン肉マンがダッシュで志々雄に詰め寄る。 それほど広くはないバトルフィールド、目立ってスピードの速いわけではないキン肉マンでも、志々雄に接近することは容易だった。 志々雄は、突進してくるキン肉マンを黙って待ち構え、相手が自分の間合いに足を踏み入れたところで、一閃。 「わひぃ!?」 横に振るった飛刀の一撃を、キン肉マンは咄嗟にしゃがむことで回避した。 屈んだ体勢のまま、上方に聳え立つ志々雄を捉える。 カエルの跳躍のように反動をつけ、そのまま前方にジャンプし、フライングチョップを繰り出した。 志々雄は飛刀を手元に切り戻し、キン肉マンのチョップを刀身で受け止める。 衝撃で弾かれ、二、三歩後ずさる志々雄。 反撃できなかったのは、キン肉マンの攻撃が思っていたより重厚であったのが一つと、 満足に剣が振るえない狭い戦場の悪条件が重なったためだった。 「チッ」 志々雄が思わず舌打ちする。 縦に振るえば天井に剣を取られ、横に振るえば客席が邪魔になってしまう。 剣術家自慢の、長い得物を利用した戦法が却ってあだになる舞台。志々雄はこの状況に劣勢を感じた。 しかし、すぐにその心配が杞憂であったことに気づく。 あったではないか。 この狭い空間で、一方的に相手を攻め立てることが出来る剣術が。 「どうした志々雄! この狭い汽車内じゃ、満足に剣も振るえないんじゃないか~!?」 「……あいつの技なんざ好んで使いたくはないが……この馬鹿にゃちょうどいい戦法かもな」 志々雄がニヤリと口元を歪ませ、体勢を変える。 飛刀を地に対し水平に構え、切っ先はキン肉マンに向けたまま握り手を引く。 空いた片方の手は剣先に添え、そこで停止した。 縦でも横でもなく、前方だけに焦点を絞った必殺の型――刺突の体勢である。 今までとは違う構えを見せる志々雄に対し、若干の悪寒を覚えたキン肉マンだったが、それでも高ぶる戦意は抑えられない。 真正面から志々雄に突っ込み、今度は関節技を決めようと四肢を捉えにかかる。が、 距離にして五歩、いや六歩はあっただろうか。 間合いに踏み込むまでにはまだ余裕がある。 そう睨んでいたにも関わらず、志々雄は飛刀を前方に突き出した。 ――剣術において、突きは縦斬り横斬りよりも一方向の間合いが格段に広いとされている。 その方向とは、前。 攻撃範囲が前方のみのため、縦や横などの多様な死角を招くことになり、 相当の達人でなければ自ら死を招くことになりかねない危険な技だが、この汽車内の狭い空間ではそのリスクも少ない。 しかも剣術という分野で考えれば、この世界に志々雄ほどの達人はいないだろう。 熟練の剣術家が繰り出す突きは、その突撃力から一撃必殺の至宝、剣道では禁じ手ともされている。 前後に広いだけの汽車内で、これほどまでに有効な剣技は他にない。 そして、最も恐れるべきはその想像以上の攻撃範囲ではなく、何よりも速度。 前に突き出すだけの単純な行為だけに、空気抵抗はほぼ皆無。 さらに踏み込みの速度が加わるため、その一撃を形容するとなれば正に――――神風の如し。 ゲェー! 速い! キン肉マンがそう感じた時点で既に、飛刀の刀身は伸びきっていた。 剣先はキン肉マンの胸――ではなく脇腹を掠め、どうにか致命傷は避けている。 「腰を捻って串刺しだけは避けたか。思ったよりいい反応だ。が」 志々雄は突き出した飛刀を引っ込めようとせず、そのままの型から、横に、 「詰めが甘い!!」 振るった。 キン肉マンの身体に横一線、斬撃による裂傷が伸びる。 飛び散る鮮血が志々雄の顔面を濡らし、微笑を誘った。 刺突を外されても、間髪入れずに横薙ぎの攻撃に変換できる。 これこそ、戦術の鬼才・新撰組副長土方歳三が考案した『平刺突』である。 また、この技を見知った者はこうとも呼ぶかもしれない。 ――『牙突』と。 「痛っでェェェ!!! このヤロー、これくらいでわたしが参ると思うなよ~!」 斬撃を受けながらも、さすがは厚い筋肉を鎧のように身に纏うキン肉マン。 果敢にも突攻を続け、志々雄の身体をホールドする。 「喰らえ! 52の関節技……カンガルー・クラッ」 そのまま締め上げにかかった、刹那。 志々雄の右手が僅かに動き、キン肉マンの身体に触れ、 ドンッ、と一衝撃。 強固に掴んでいたキン肉マンの関節技が、一遍に解かれた。 裂傷から来る痛みに加え新たに襲ってきたのは、内臓が揺さぶられているような気持ちの悪さ。 頭がグラつく。視界が揺れる。足元が覚束ない。 カンガルー・クラッチを破られ、一瞬無防備になったキン肉マンの身体に、志々雄の反撃が襲い掛かる。 キン肉マンの胸板に、飛刀の柄による打撃が与えられる。 零距離のため、斬り込みが来なかったのが唯一の救いか。 衝撃で吹き飛ばされ、元居た場所まで戻されるキン肉マン。 地を転がり悶絶しながらも、完璧に倒れ伏すことはなかった。 すぐさま立ち上がり、戦闘続行の意思表示となるファイティングポーズを取って見せるが、ダメージの影は隠し通せていない。 「ほう。まだ立てるのか。今のはラーメンマンを仕留めた技だったんだが、どうやら手前は奴より頑丈らしいな」 「な、なに? これがラーメンマンを苦しめ、死に至らしめた痛みだというのか……」 自身も苦しみを噛み締めながら、再度殺されたラーメンマンのことを思う。 立っているのも辛い現状、ラーメンマンもさぞかし苦痛に苛まれたのだろう。 考えていたら、またムカムカしてきた。 他人が苦しんでいる様を見て、笑っていられる外道、志々雄真実。 やはりここで見逃すわけにはいかない。 身を挺してでも、二人の友の仇討ちのためにも、 「志々雄ぉー! 貴様はここで倒ォォォスッ!!」 がむしゃらに、突き進む。 「学習能力もないのか、こいつは」 やれやれとボヤキながらも、瞬時に構えを取る。 先程と同様の、待ちの体勢から放たれる即行の片手平刺突。 キン肉マンの喉仏を狙った剣筋は、若干逸れて左肩を貫く。 「ギャアアァァァァァ!!」 決して大袈裟とは言えない苦声を上げ、キン肉マンは再び地に倒れてしまった。 今度はすぐに起き上がれない。 ここが本当のリング上であるならば、レフェリーにダウンを取られ、カウントを読み上げられるところだった。 倒れるキン肉マンを見下ろしながら、志々雄がそっと歩み寄る。 「飛刀、さっきの一撃だが……あれはキン肉マンが避けたから狙いが外れたわけじゃねぇ。一体どういうつもりだ?」 ――………… 「都合が悪くなるとだんまりか? まさか、ラーメンマンが恋しくなったわけじゃあねぇだろ?」 先程の刺突、志々雄は確かにキン肉マンの喉元を狙った。にも関わらず軌道はずれ、左肩を貫く結果となってしまった。 何故か。刀を握っていた志々雄には明白である。 剣先が触れる一瞬、飛刀が僅かな身震いをし、狙いが外れたのだ。 まるで、キン肉マンの死を拒むように。 機は逃したものの、戦況が志々雄側に傾いていることは揺ぎ無い。 静かに歩を進め、キン肉マンに止めを刺そうと、 「す、ストッ~プ!」 歩み寄った射線上、長鼻の乱入者によって道を阻まれた。 【ラウンド3~乱入者~】 「あん? なんのつもりだ長鼻」 「も、もう決着は付いただろうが。勝負はおまえの勝ち。このキャプテン・ウソップ、しっかり見届け」 「寝言言ってんじゃねぇよ」 既に勝敗は決したと判断し、キン肉マンと志々雄の間に割って入ったのは、長鼻の立会人ウソップ。 ガクガクと笑う膝を懸命に奮い立たせながら、血に塗れた志々雄と向き合う。 「俺達がやってんのは飯事みてぇな試合じゃねぇ。『死闘』なんだよ。 どちらかが死ぬまで決着なんてものは付かねぇ。最後に立っているのは、一人だ」 妖しい狂気的な笑みでウソップを牽制しながら、志々雄は淡々と言葉を紡ぐ。 その見た目以上の気迫に押され気味のウソップだったが、それでもその場を動くことだけはしなかった。 今自分が退けば、後ろにいるキン肉マンが殺されてしまう。 「け、けどよぉ……」 「志々雄の言うとおりだ……」 志々雄相手に尚も食い下がろうとしたウソップの後方、満身創痍のキン肉マンが、懸命に立ち上がる姿があった。 「これはお互いの意地を懸けたルール無用のデス・マッチだ…… わたしはこの試合を受けたからには、最後までリングを降りることはない。 もちろん、ギブアップもな……ゴハッ!!」 それでも、志々雄の放った『衝撃貝』のダメージが残っているのだろう。 床に勢いよく吐血し、再び膝を突いてしまう。 「お、おい! 大丈夫かよ」 「大丈夫かだと~……当たり前じゃー! ここでわたしが志々雄を倒さなければ、いったい誰がラーメンマンやたけすぃの仇を取ると言うんだ!」 言っていることは力強いが、当の身体はフラフラで、とても見ていられるような状態じゃない。 「……なんで、なんでそんなに頑張るんだよ……仇討ちって言ったって、自分が死んじまったら意味ねぇじゃねーか……」 ウソップが呟いた。 己の身を削ってまでも戦いを挑むキン肉マンの奇行の意味が知りたくて、その熱意の真意がなんなのか、知りたくて。 「ラーメンマンは、一番の親友だった。 共に戦い、何度もお互いを助け合った仲だ……」 息も絶え絶えで、苦しそうな瞳を投げかけながら、キン肉マンが喋り続ける。 「たけすぃは、この世界に来て初めてできた友達だった。 共にした時間こそ少ないが、掛け替えのない親友になれるはずだったんだ……」 キン肉マンの姿が、言動が、不思議と輝いて見える。 「そんな二人が殺され、侮辱された……ッ! 親友であるわたしが、どうして……どうして黙っていられると言うんだァァァ!!!」 心が、ハートが、震えた。 久しぶりに聴いた、心に響く大声。ああ、ルフィの声もこんくらいやかましかったな……などと思いながら。 「泣かせるじゃねぇかキン肉マン。だがもう勝負は着いたも同然だ。長鼻、さっさとそこを退い」 「退かねぇ」 その一言で志々雄から笑みが消え、周囲一帯に冷たい空気が張り詰めた。 「……意味が分からねぇな。てめぇは単なる立会人としてここにいる。 そして俺とキン肉マンの死闘はまだ終わっちゃいねぇ。まだ理解できてねぇのか?」 「分かってるさ。どっちかが死ぬまで納得がいかねぇってのも。俺が手を出すのは見当違いだってことも。だけど退かねぇ」 「……まさか、キン肉マンを庇うってのか?」 「……ビンが」 「あ?」 「ロビンが死んだんだ!!」 志々雄相手に声を荒げ、ウソップは堂々と言ってのけた。 「俺は、ロビンが死んだって知った時……弔いの鐘を鳴らしてやるって決意をした……笑っちまうよな、何が弔いの鐘だよ……」 声が震えている。だが、この震えは恐怖から来ているのではない。 不甲斐ない自分への、怒りから来ているのだ。 「ば、ばかも~ん……ロビンマスクの奴なら、今頃母国で嫁さんと仲良くやっとるわい……」 力ないキン肉マンの指摘も、今のウソップには届かなかった。 「俺は、仲間の死に対してそんなことくらいしかしようとしなかったんだ…… ここにいるキン肉マンみてぇに、仇を討つなんて考えもしなかった。 仇が誰か分からなかったからじゃない。俺が弱かったから、俺に仇討ちなんて無理だって、諦めちまったから」 もっと、強さがあれば。 もっと、度胸があれば。 もっと、勇気があれば。 自分も、キン肉マンのように。 「仲間が死んだってのに、俺は直前まで、隅っこで隠れてて、仲間を守ろうともしなかったのに……!」 次第に、ウソップの目から涙が流れ落ちていた。 それこそ滝のような勢いで、何が悲しいのか、志々雄には理解できなかった。 この涙は悲しさから来ているのではない。悔しさから来ているのだ。 「もう、仲間を失うのなんて嫌なんだよ……頼むから、殺さないでやってくれよ…………」 「この期に及んでそれを懇願するか? 第一、そいつはてめぇの仲間なんかじゃねぇだろ」 確かにそうだ。ウソップとキン肉マンが出会ったのは、ほんの数十分前。 仲間になるとも言っていなければ、ろくに会話もしていない。 なのにウソップは、キン肉マンに対し仲間と――麦わら海賊団のみんなのような暖かさを感じて――何ら変わりない感情を抱いていた。 きっかけはなんだったのか。仲間を思うキン肉マンの姿勢に心打たれたのか。 「だったら!」 ただ、キン肉マンに死んで欲しくない。 それだけで、ウソップは志々雄の前に立ちふさがった。 「こいつは今から、我がウソップ海賊団の一員だ! 船長が仲間を守るのは当然の行為。キン肉マンを殺すつもりなら、俺が相手になってやらぁ!!!」 言った。言ってしまった。 伝説の人斬り相手に、宣戦布告してしまった。 ちっぽけな海賊団の、単なる嘘つきな狙撃手が。 「そうかい」 ウソップの宣言に対し、志々雄は短くそう返した。 そして再び歩を進め、ウソップとキン肉マンに接近する。 「ウソ~ップ、ライフル!」 向かってくる志々雄に臆しながらも、ウソップは懸命に虚勢を張って対抗した。 スナイパーライフルを構え、銃口を志々雄に向ける。 (安心しろ……俺は狙撃の名手だ。こんな近距離、絶対に外すはずがねぇ) ウソップと志々雄の距離は約7~8メートル。 麦わら海賊団の狙撃主として活躍し、魚人や能力者とのタイマンでも勝利を収めたことのあるウソップが、万が一にも狙いを外す要因はない。 (大丈夫、大丈夫。俺は、この射撃の腕で何度も死線を越えて来たんだ。今度だって……うまくやってやらぁ!) ウソップが引き金を引く。 銃声が鳴る。 銃弾が飛び出た。 銃弾は一直線に志々雄へと伸び、 頬を掠めて奥へと消え去った。 「…………ハズした。この、俺が?」 唖然とするウソップを尻目に、銃弾を回避した志々雄はダンッと踏み込む。 同時に飛刀を下方から振り上げ、ウソップの構えていたスナイパーライフルへと一閃。 ――やめてくれ! 志々雄の旦那ァ!! 交差による金属音が木霊した瞬間、飛刀の悲痛な叫びが上がったような気がした。 錯覚ではない。ウソップのスナイパーライフルが志々雄の手によって斬り弾かれた瞬間、飛刀は志々雄に懇願したのだ。 剣を振るな。ウソップを襲うな。と。 志々雄がそれを聞くような男でないことは、既に分かりきっていた。 ウソップの手から弾かれたスナイパーライフルは、回転しながら天井にぶつかり、志々雄の後方へ落下した。 回収は不可能。距離的にも、時間的にも。 ウソップが次の行動を取るより先に、志々雄は動く。 飛刀が振られた。 剣筋は一直線に、刺突の型で。 貫いたのは、ウソップの胸。 「……恐怖で竦んだか? 手元が丸見えだったぜ」 ウソップの敗因は、近距離でライフルを使用したこと。 対抗できる武器がそれしかなかったとはいえ、本来なら長距離で性能を発揮するものを使ったのは、明らかに失敗だった。 何しろ志々雄は幕末を生き抜いた生粋の剣士。 ウソップの手元を見れば、引き金を引くタイミング、銃弾が飛び出るタイミング、そしてそれを回避するタイミング、全て把握することが出来る。 明治政府を恐怖のドン底に叩き落した人斬り相手に、近距離からの銃撃など意味を成さない。 「ま、死闘中の事故なんざよくあることだ。運がなかったと思って、諦めな」 自分は人質だから、自分を殺したらパピヨンやポップを敵に回すことになるから。 そう考えていた自分が馬鹿だった。 この男は、この志々雄真実という男は、 そんな『常識で考えられるような生き方』はしていない。 崩れ落ちるウソップを見て、キン肉マンは身震いした。 志々雄の枠に嵌らないほどの狂気。 彼が今まで戦ってきたどの超人たちよりも、異質。 冷酷、冷血、冷徹。どの悪魔超人をも凌駕する非道さ。 歴戦を戦い抜いた勇者であるキン肉マンでも、昔の、弱虫だった頃の感情を思い出さずにいられなかった。 ――怖い、と。そう感じてしまった。 「……飛刀、どうやらてめぇも、キン肉マンに絆されちまったみてぇだな」 ――あ、あ、あ、ああ…… 大変なことをしてしまった。 そう悔いるように涙を見せる飛刀に、志々雄は無情な言葉を浴びせた。 ウソップを、傷つけてしまった。 ウソップだけではない。 キン肉マンも、たけしも、剣心も、乾も、みんな、飛刀の刀身がやったことだ。 「まあいい。どんなに拒もうが、おまえは単なる俺の『得物』だ。 どんなに泣き叫ぼうが、使い手に対する拒否権なんてものは存在しねぇのさ。 ――ラーメンマンの時もそうだったようにな」 ああ、そうだ。 あの時も、自分は大変なことをしてしまった。 ラーメンマン……忘れていたはずのかつての持ち手を思い出し、飛刀はまた、涙を流した。 後編